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オリジナルターニングツール

プロの視点で開発した、初の本格国産ツール

ウッドターニングの刃物には永らく昔ながらの鋼が使われてきましたが、

いわゆるハイス(HSS、高速度鋼)の登場により転換期を迎えることになりました。

 

切削工具の材料として開発されたハイスは、高温下でも焼きが戻らない

硬度が下がらない)優れた特徴があり、ターニングツールに最適だったのです。

 

さらに近年、ミクロレベルの超微粉末状態から高温高圧で焼成する「粉末冶金法」

開発され、熔製では到達できないレベルの性能を持ち合わせた、新しい組成の鋼材

通称・粉末ハイスが登場しました。
 

今回ナカジマが採用した日立金属製の粉末ハイス「HAP-40」、改良型熔製ハイス「YXM-1」は、

硬さ、粘り、耐摩耗性、炭化物の微細化などを高いレベルで実現しつつ、

それぞれのバランスが非常に優れた、

ターニングツールとして理想的な性能を持ち合わせた鋼材です。

 

優れた材料であるが故に流通量も多く、コストを下げることが可能に。
このため全ての製造工程を日本国内で行うプロ志向の純国産品として

高品質低価格を実現することが出来ました

使い手の視点から生まれた優れたデザイン

ナカジマ自身が既存の様々なツールを使用し、改善点を洗い出しました

特に各種ガウジのフルート(溝部)の形状設計、全体の剛性バランスの設計には

多くの時間を費やし、試作とテストを繰り返しようやく納得のいくデザインが完成しました。

 

シンプルですが、考え抜いたバランスの上に成立する機能美を持っていると自負しています。

 

なお、当ツールはハンドルが付属していません。

 

これは可能な限りコストを下げることで、より多くの方に使って頂きたいという思いと、

同じくナカジマの設計したコレットツールハンドルを併用して頂くことで、

シャープニング、収納、運搬に優れたメリットを提案できると考えているからです。

 

もちろんご自分でウッドハンドルをお作り頂いても十分な性能を発揮します。

お気に入りの材でひと手間かけた道具は、ターニングの楽しみをより一層広げてくれる

頼もしい相棒になるはずです。

当ツールはソルトバスによる厳密な温度管理の下、総焼入処理となっています。


このため普及品と比べると、剛性や対振動性に優れますが、砥当たりはやや硬く感じます。
従来のアルミナ系砥石でも研磨可能ですが、

特にOptiGrind®CBNグラインディングホイールとの相性がよく、併用をお勧めしています。

また、粉末冶金法により炭化物が極微細化されている為
#1000以上の高番手の砥石にも高い適応性があります。

<ツール仕様>

材種:HAP-40(ガウジ、スキュー類)、YXM-1(スクレーパー類)

熱処理:ソルトバス焼入れ焼戻し、サブゼロ処理

硬度:HRC64~66

表面仕上げ:極細目ブラスト処理

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